今日はパイロット不足が最近話題にフォーカス。
2,030年問題がそのひとつです。
大量に定年退職を迎える時期がこの2030年なのです。
では最近のパイロットを取り巻く航空業界を調べてみました。
目次
航空業界の現状
2020年の東京オリンピックを控え旅客人数は増えていき、航空業界は活性化してくるといわれています。
最近では羽田空港の国際線が増えたこともあり、各企業は乗客の獲得に乗り出すと思われます。
航空業界はご存知の通りJAL、ANAの2大航空会社vsLCCの構図となっています。
LCCの低価格戦略や新しい競争も活性化してきており、目が離せなくなっています。
ここにきて2030年問題の壁につきあたり、現在航空業界では大変なパイロット不足が問題になりつつあります。
さまざまなところで挙ってパイロット養成を急ピッチで取り組む必要が出てきました。
パイロットになるには
さて、その昔パイロットに興味を持って趣味でセスナ操縦をしていたこともあるのである程度その方法は知っていましたが、イロイロ変わってきているみたいで少し紹介します。
パイロットの資格には3つあります。
1.定期運送用操縦士
2.事業用操縦士
3.自家用操縦士
それぞれの試験に合格しなければなりません。
定期運送用操縦士は、JALやANAなどの航空会社のパイロット、事業用操縦士は農薬の散布や警察、消防などのパイロット、自家用操縦士は個人で楽しむパイロットとなります。
ちなみに私は3.の自家用操縦士を目指していました。
つまり趣味で楽しむための資格ですね。車でいう普通自動車免許です。
その中で航空会社のパイロットになるには、いくつかのルートがあります。
自社養成パイロット
学校を卒業してから航空会社に入社し、自社のパイロット養成訓練を受けてパイロットになるためのライセンス(資格)を取得する方法です。
民間の航空会社に入社し、給料をもらいながら訓練をしていきます。
ただ航空会社の自社養成パイロット採用試験は、採用数もわずかであり、非常に狭き門です。
倍率はおよそ100倍。採用試験は面接、適性検査のほか、身体検査も綿密に行われます。
パイロットは超健康でなければならないのです。
航空大学
独立行政法人「航空大学校」に入学し、在学中にいくつかのライセンスを取得。その後、航空会社に入社する方法です。
航空大学校に入るためには、「大学2年修了者(もしくは短大・高専卒業・専門士・または高度専門士の称号を付与された専門学校卒業者で入学年の4月1日現在で25歳未満の者)」が応募資格となっていますので、まずは「大学受験」が必須です。
私の大学の先輩にもパイロットになるために入学した人がいました。
いまごろ当時日本エアシステムに入社したようなので機長になっていることでしょう。
一般大学航空学科入学
少し昔と変わったのが、一般の私立大学にパイロット養成のための学科が新設されたことです。
例えば、2006年に開設された東海大学工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻では、ANAと航空大学校が提携し、一般の私立大学在学中にライセンスが取得できるようになりました。
もちろん、大学卒業の「学士」資格も取得できます。
また、2008年には同様に、法政大学理工学部機械工学科航空操縦学専修と桜美林大学フライト・オペレーションコースがJALの協力によって誕生。さらに、熊本県の崇城大学工学部宇宙システム工学科専修過程パイロットコースが、本田航空の協力で生まれました。
そのほかに帝京大学でもパイロット養成学科があります。
これらはまだ歴史が浅いものの、現状のパイロット不足の一助となる大変すばらしい制度と思います。日本でもパイロットになるためのルートは時代とともに増えているようです。
割愛(自衛隊からの転籍)
自衛隊出身者が民間のラインエアラインに転籍することです。
即戦力となるのでパイロット不足では重宝されますが、現状問題がいろいろあり年間10名ほどに枠しかないようです。
そのほかのパイロットになるための方法として、防衛大学に入学し、自衛隊のパイロットを目指すという手段もあります。
パイロットの出身学校
さて気になるパイロットの出身校について調べてみました。
こんな感じでした。いろんな大学出身者がいます。
国際教養大、千葉大、一橋大、早稲田、慶應、上智、ICU、明大、法政、青学、フェリス、横国、横市、金沢大、名大、名古屋外大、京大、阪大、同志社、九大、西南学院大、APU、北大、東北大、東工大、東京理科大、東京都市大、首都大、東海大、福井大、兄弟、大阪府立大、立命館、広島大、長崎大、日本文理大
バリエーションにとんだ大学が出身校として挙がっています。
ここからどこかのルートでパイロットを目指すことになります。
パイロットの年収
気になる年収です。
パイロットはあこがれの職業。
年収ランキングで常に上位にランクインするなど、高収入で知られています。
例えば、JALやANAといった大手の航空会社のパイロットともなれば、平均年収は2000万円弱にも達すると言われています。
一方で、新規参入や中堅の航空会社のパイロットの平均年収は1000万円を下回るなど就職先によって大きな差があるのも事実です。
ただ総じて業界全体で見た場合、パイロットは非常に高収入で魅力的な職業であると言えます。
ちなみに厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査によると、航空機操縦士の平均年収は45.8歳で2,047万円となっています。
・平均年齢:45.8歳
・勤続年数:19.1年
・労働時間:139時間/月
・超過労働:1時間/月
・月額給与:1,523,200円
・年間賞与:2,195,500円
・平均年収:20,473,900円
引用:厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査
パイロットの結婚
結婚相手の職業別では常に人気があるのがパイロット。
昨年度の調べでは以下のように5位にランクインしています。
1位 公務員
2位 医師・医者
3位 商社系
4位 弁護士
5位 パイロット
引用:via 結婚相手に求む!理想の職業ランキングTOP10【男女別】|キャリアパーク[ビジネス]
人気の理由のひとつは高収入ということです。
おおよそ30代で1000万円を超えてくると言われています。
機長クラス(50~54歳くらい)ではおおよそ2000万円ほどになります。
こうして見れると、結婚した後でも家計が安定し、ゆとりのある生活を送れることが最大の魅力となっています。
さらに大勢の乗客の命を預かっているという使命感もあるため、とても責任感んも強い人間である魅力もあります。
またパイロットの勤めている航空会社の旅行券優待がある場合が多いので、安く海外旅行ができます。
そのため子供ができて小さい頃から海外に頻繁に行っていれば、自分の目で世界を肌で見て、感じて、聴いて、、、そんな絶好な機会が多く得られ、子供が自然とグローバルになりやすいのもいいです。
ただ出張で家を空ける機会が多くなるので、夫婦間のすれ違いが起きないようにしないといけなともいわれています。なので奥さんは一人でも耐えられてしっかり家庭を守り、精神的に自立している方の方がよいようです。
それと一番大切なこと、そうです健康です。
半年とか一年に一度、定期的に健康診断を受け、パスしないといけません。
もし不合格になったらパイロットとしての勤務はできなくなり、地上職にまわされます。
ですので奥さんはパイロットの旦那さんの身体を考えた食事などに日々気を使います。
ちなみにパイロットは視力が良くないとダメ!ということは昔言われていました。
訓練生のころ有視界飛行で飛ぶには確かに視力がいいほうがいいでしょうが、ラインパイロットでは
主に自動操縦にして常に計器に目を配り、集中します。
視力はある程度緩和されていて、現に空港で見かけるパイロットで眼鏡をかけた機長も見かけます。
パイロットとの結婚はある程度覚悟が必要かもしれませんが、得られるメリットとデメリットを考えて選択されるべきでしょう。
兎にも角にも、東京五輪を控え、間違えなく盛り上がる航空業界。
これからも注目していくことにしましょう。